むち打ちエンジニアおじさんのブログ

未来技術に関する調査記事を書きます。

火星移住化計画について真剣に調べてみた結果、ガチで人類火星に行けんじゃね?(3000字)

「イーロンマスク」の画像検索結果

先日、イーロンマスクのTED動画を見ていました。イーロンマスクといえばPaypal社の前身を設立した人物、スペースX社、テスラモーターズ社の現CEOです。そんな彼がその動画で語っていたことの一つに火星移住化計画がありました。今回はその火星移住化計画について書いていこうと思います。

「テラフォーマー」の画像検索結果

(テラフォーミング)Terraforming

そもそも火星移住化計画って10年前くらいから(もっと前かな?)耳にはしていましたよね。最近だとテラフォーマーズという漫画が映画化されていましたね。

600年後の地球を舞台に、人口増加や資源の枯渇より火星のテラフォーミング化を行った。その環境下で異常進化を遂げたゴキブリ「テラフォーマー」を人類が駆逐する。

そんな話です。初期の漫画しか読んだことないんで、詳しいことわかんないです。

ここで述べられている「テラフォーマー」とは、テラフォーミング(英:terraforming)からきており、意味としては人為的に惑星の環境を変化させ、人類の住める星に改造することです。アメリカのSF作家、ジャックウィリアムスンが用いた造語が語源と考えられているそうです。

 ここからテラフォーミングに関して調べたことを簡単に書いていきます。ちなみに僕はその手の専門家でもなければ、schoolでそれについて学んできた訳でもないので期待しないでください。

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火星や金星のような惑星環境は地球のそれとはかけ離れています。しかしこれらの惑星の進化の過程を見てみると、金星が高温高圧の灼熱地獄になっているのも、火星がカラカラに乾燥し凍結した世界になっているのも、太陽からのエネルギーの届く量と惑星地震の質量という二つに起因してるそうです。まあ、太陽に近ければ暑いし、遠ければ寒いですよ、ってことかな?

1961年に、カリフォルニア大学の惑星物理学者カールセーガンが金星の環境改造に関する論文が発表されました。それをきっかけに、テラフォーミングに関する議論に火がついたとされています。

現在、火星のテラフォーミングの方法は2つの案が検討されているそうです。

①火星の地表に吸収される太陽の光量を増やし、火星の気温を上昇させる方法。

②火星の表面を覆っている、太陽光を吸収しやすい暗黒色の炭素質物質を破砕して火星表面に撒き散らし、太陽光の吸収効率をあげる。

ちなみに②の方法が、テラフォーマズで使用されている方法で、藻類を繁殖させることで太陽光の吸収効率(アルベド)を変化させています。

どちらも、まずは冷え切った火星を暖かく保つことを目指しています。気温が高まれば火星地下の水分が溶け出し、水が液体として存在できるようになれます。この水を利用して、植物を育てて、光合成によって徐々に酸素を増やしていこうとしているみたいです。

実現にはかなり時間がかかりそうですね。短期的に見たら、スペースコロニーの建設が実現度は高そうに素人目線には思えます。

 

イーロンマスクの火星移住計画

www.youtube.com

 これはイーロンマスクがCEOを勤めるSpaceX社のSpaceXというロケットのイメージビデオになっています。高さはビル40階相当、エネルギーは満員、燃料満タン、荷物もパンパンの状態のエアバスを宇宙空間に届けることができるそうです。動画を見てみると、宇宙空間でエンジン部分を切り離しています。それはまた地球に戻ってきて、再び旅客部分と連結し発射されています。これはイーロンマスクが15年に渡って取り組んだとされている再利用可能ロケットです。

 

100%再利用可能ロケットの開発を現在では目指しているそうです。再利用によって30%以上のコストカットが実現できるそうです。 

ではなぜイーロンマスクはこれだけこだわって火星移住化計画を推進しているのか、という疑問が生まれました。調べて見た結果、僕には1つの動機が見えてきました。

・創造的原動力

彼には特別な創造的な原動力が備わっていると思います。例えば、Paypalでは当時誰も考えなかったような電子決済サービスを生み出しました。テスラ・モーターズでは次世代電気自動車を作っています。彼は未来を想像し、創造することにただならぬ興奮を覚えるような人物なのだと思います。だからこそ、火星移住化計画に関してもここまでの熱量を持って取り組めているのだと思います。amazonのジェフベゾスだって、ホリエモンだって宇宙事業に取り組んでいますが、起業家にとって創造的な原動力を持っており、まだまだ未開の宇宙事業に惹かれ行動していると思います。また、宇宙事業が盛んに語られる背景として、民間の人工衛星打ち上げを許可制にする「宇宙活動法」と、衛星画像の利用を規制する「衛星リモートセンシング法」が2016年に成立された事もその一つに数えることができると思います。

2017年現在の宇宙産業市場は1.2兆円ですが、宇宙はまだまだ未開で範囲も広く全く関係のない地上の分野が宇宙と関わることで化ける可能性もあります。本当に夢がある産業ですね。

 

「国連」の画像検索結果

宇宙条約

1966年に国連で宇宙条約というものが決議、発行されました。これは、月そのほかの天体を含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約です。宇宙空間における探索と利用の自由、領有の禁止、宇宙平和利用の原則、国家への責任集中原則などが定められています。ちなみに日本は批准国になっています。

・領有の禁止(第2条)

天体を含む宇宙空間に対しては、いずれの国家も領有権を主張することはできない。

しかし、天体の植民地化を禁止している訳ではないので、宇宙条約に反しない限り民間企業が火星に人類を送り、植民地を作ってそこに新しい会社を設立する事もできます。

植民地化が進むにつれて、植民地の運営構造に直面することになると思います。火星に人が溢れるようになってくると、予想できなかったような法的問題も出てきます。火星で新たな命が誕生する事も考えることができます。そうなった場合は地球を知らない火星人第一世代が誕生します。ある一つの国が天体を独占することは難しいと考えると、火星が新たな国家として独立する日がくるのでしょうか。

 

火星移住計画の課題

ここまで火星移住化計画に関して、その方法やイーロンマスクの取り組み、法律の問題に渡って書いてきました。最後に素人目線の見解を書くと、火星移住化計画は民間企業によってかなり実現度の高いところまでくると思います。科学的にも経済的にも実現可能だと思います。ただし乗り越えなければならない大きな問題もあると考えています。それは、未開の地に足を踏み入れるにあたっての人命への安全保障です。

世界が豊かになっていくにつれて、人の命はより大切に扱われるようになったと思います。まだまだ豊かになったその未来で、未開の地で安全保証が証明されていないロケットに民間人が乗るといったイメージは湧きません。飛行機を例に取っても、現在の旅客機は1970年代に入ってようやく実用化されたもので、それまでは第一次、第二次世界大戦で軍用機として開発されていた飛行機の歴史があったからです。実際に人を乗せて何度も飛行した例があるから、私たちは旅客機に乗れているのです。

ロケットも同じことが言える時代がくるのでしょうか?ぜひこの課題を解決して、生きているうちに火星旅行してみたいですね。

 

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